線を点にして立つ言の葉

NHKシアター・コレクション2010「血の婚礼」
[Co-Rich]

在研いいとおもう。
短いので観た。明らかにお金はかかってない。モダンダンスのような前衛さ。
しかし嵐が丘的昼メロを部分に、部分を点に分解し、役者から表層の感情を排除して、極力言葉を伝える。朗読劇の様な手法が面白かった。情熱的に作ることもできる。が物語から感情を排除すると、個々の情念が静かに伝わってくる。観客の創造力をかき立てる方式。
なので原作のテキストが読みたくなった。スペインの深い情熱…もとい情念、血脈に対する誇りと義憤が理解できるのではなかろうか。

ガルシア・ロルカの世界―ガルシア・ロルカ生誕100年記念 (イスパニア叢書 (2))

ガルシア・ロルカの世界―ガルシア・ロルカ生誕100年記念 (イスパニア叢書 (2))

広田ゆうみさんの巧さは突出していた。
松田正隆さんは在研*1に行ってる人らしい。
こういうことに税金を払うなら悪くない。