河よりも長くゆるやかに

某元ランナーご子息のドキュメントを拝見。

 「走る」と言えば機械の力を借りて走ることはあれど、自力で走ること、、最早歩くことすら皆目ない。*1その早い流れに佇む、沢山の出会いや気づき。恥ずかしい哉、それをどれだけ逃しているのか散歩のたびに気付く。
例えば自宅から最寄りの交通機関。その反対方向に行ったことはあるだろうか。例えば良く行く場所とそこへ向かういつも通る道。違う道を歩いてみたことはあるだろうか。

華やかな名誉や名声に隠れ、様々な苦難を家族に抱えるスターは多い。彼等は速い流れにいる、ように見える。実際は流れが早い中に佇んでいると言う方が正しいのかな。日溜まりの中で得られる沢山の出会いや気づきと歓び。それに牛歩の流れの苦難の中で出会うこともあるだろう。しかしそんな時こそ、本当にたくさんのことが学べると身を以て言える。

拝見してこれを思い出した。

走れ、ヒョンジン!

走れ、ヒョンジン!

本当に本当に楽しそうに走る、お子さんの笑顔が大変印象的。個人的にこのランナーの方を好ましく思っている方ではない。しかし子供は親を選んで望んで生まれてくるという。だとすれば、彼女は掛け替えのない素晴らしい成長を遂げられるの時間の流れにいるのだと思う。
今まで走ってきた分ゆっくりとご家族に寄り添い、時の流れを楽しめるよう、ご家族の幸せをささやかながら心よりお祈り申し上げます。全ての人は生きているだけで有り難い。それだけで幸せなのだ。

*1:前の会社は6年間タクシー通勤。特技は三歩歩いたら手を挙げること。趣味バイク。